先日、僕の所属しているサロンメンバーのHitomiさんとWEB制作に必要な動画素材を撮影しに行ってきました。
最近はサイトヘッダーやロゴ・WEBサイト制作など静止画デザインを手がけることが多いのですが、学生の頃や音楽活動をしていた頃は映像もよく制作していたので映像制作も好きです。
久々の撮影となる今回は、撮る対象物が初めてということもあって、撮影時のポイントや編集時のコツなどを改めて細かく意識しながら臨みました。
そこで、先日の撮影~編集作業で経た工程を元に、失敗のない動画を作るためのポイントやコツを準備編・撮影編・編集編の3つのステップで簡単にご紹介します。
目次
【準備編】打ち合わせやプリプロダクションが重要!
プロの現場では、撮影前には絵コンテを作って完成形のイメージを細かく練り、その後カメリハ(カメラワークのリハーサル)など入念な事前準備や打ち合わせをしてから撮影に臨むというのが通常の流れです。
僕が音楽活動をしていた時に自分で撮影をした時も、PVを撮影してもらった時もそういった流れで制作していました。
しかし、状況によっては事前準備に十分な時間を使えない場合もあります。
今回の場合は、撮影現場まで距離があり下見ができないということや、対象物が当日でないと撮影できないものだったということもあり、ほぼぶっつけ本番状態でした。
でも、そんな下準備が十分にできないような状況下でもしっかりと理想の形で撮影をやり遂げるのがデザイナーの腕の見せ所です。
ということで、今回は絵コンテやカメリハなどはせず、
・Hitomiさんとの入念な打ち合わせ(どういった流れで、どんな見せ方をしたいか?など)
・色々リサーチして見本となるような参考動画をひたすら見る
・その参考動画を使い編集するというプリプロダクション(撮影前に行う準備作業)を行う
という流れで行いました。
必要最低限ながらも、お互いのイメージの摺り合わせやプリプロダクションなど、事前準備に必要な重要ポイントはしっかりと押さえられたので、撮影に対する不安はありませんでした。
【撮影編】撮影時のポイントを意識しつつたくさん撮ろう!
可能な限り事前準備をしていたことで、当日の撮影は順調に進みました!(写真は当日の撮影風景です。)
絵コンテやカメリハができた上での撮影ではそこまで多くの素材を撮る必要はないのですが、今回のような場合はとにかく素材をたくさん撮っておく必要があります。
もちろんカメラワークなどの質も大切ですが、量もかなり大切な要素になります。
現場に行ってイメージしていた状況と異なる形になるのは普通にあるし、編集時に困らないようにするために素材の数はできる限り多い方が良いです◎
撮影の時に特に気をつけるべき点は、大きく分けて2つあります。
それは露出(光の強さ)と構図です。
撮影のロケーションが外なのか室内なのかで状況も大きく変わるのですが、当日は外の撮影だったので、特に露出には気をつける必要がありました。
そして構図は、撮るものは何でもど真ん中で捕らえないようにするのがポイントです。
メインにしたい対象物は正面・真ん中で撮ってしまいたくなってしまうかと思いますが、それだと逆に臨場感やドラマティックな見せ方にならず、つまらない作品になってしまいます。
動きのある動画を作るためには、一つ一つのカットでの構図に気をつけて撮るのがベストです。
撮影当日は露出や構図に気をつけつつ、使える使えないは二の次でとにかく素材を撮りまくりました。
撮影時間は短めだったのですが、現場の方のご協力やHitomiさんとうまく連携を取れたこともあり、テンポよくたくさんの素材を撮れました。
【編集編】時には勇気を持って大胆にカットすることも大事!
動画編集は一番大変な作業でもあり、作品の出来栄えを大きく左右する作業です。
数ある素材野中からどのシーンを使うのか、そしてどのくらいの長さ使うのかという判断によって、テンポ良い動画になるのかグダグダで飽きてしまう動画になってしまうのかが分かれます。
編集作業をすることによって撮った素材が良いのか悪いのかも顕著に出てしまうので、使えない素材ばかりだった時はかなりショックなことになってしまうのですが、今回は撮った素材の数が多かったので色々使える素材を選べたというのはとても大きかったです。
その中で1つ1つのシーンをどれくらいの長さを使うかが重要なのですが、特に動画投稿した経験がある方は、「自分で撮った動画は愛着があるから色々見せたい!」という気持ちが出てしまうと思います。
でも、そこで自分目線だけで編集をしてしまうと視聴者にとっては「長ったらしくて飽きる」と思われてしまう可能性大です。
さじ加減が難しいところですが、全部見せたい気持ちを押さえて大胆にカットした方がすっきりと見せられるということが編集時において大切です。
よくバラエティ番組などで芸能人が「もっと他にもたくさん撮ったのにカットされた!」と嘆いているところを見たことがあるかもしれませんが、これこそが大胆なカットの例ですね。
撮影に臨んだ本人は「もっと見せたい」という気持ちがあるのですが、やはり視聴者が飽きてしまったらもうその動画を見てくれなくなってしまいます。
そうならないためにも、カットする勇気は必要です。
最後に:失敗のない動画を作るためには?
事前準備や撮影対象など初めて経験することもあったのですが、今回の撮影・編集作業を経て、失敗のない映像作品を作るために特に大切だと思ったポイントがありました。
それは、大きく分けて
・制限がある中でもできる限りの準備をしておく
・入念な打ち合わせをし、イメージの擦り合わせをしておく
・クライアントとのコミュニケーション
の3つです。
実は、過去に「失敗かも…」と思った撮影をしたことがありました。
それを思い返してみると、原因は上記それぞれの要素で詰めが甘い部分があったからです。
特に、お互いに気を遣いすぎてしまったことでしっかりとコミュニケーションが取れなかった。
これが大きかったですね…。
コミュニケーション不足は、後々大きな悪影響を及ぼしてしまいます。
できる限りお互いのイメージを伝え合い、どこまで擦り合わせができるかによってできる作品の完成度も変わってきてしまいます。
今回はHitomiさんや現場の方もとても協力的だったおかげでスムーズに進行できたので、それがぶっつけ本番で撮影に臨んでも失敗しなかった大きな要因になったのではないかと思います。
「良い作品」というのは、デザイナーとクライアントとの連携がうまく取れたときに実現するものです。
コミュニケーションや連携の大切さを改めて実感した、とても良い撮影ができました!
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