バンドユニットH様より、CDジャケットデザインの制作依頼を請けました!
新たにリリースするアルバムのジャケット一式(ジャケットの表面と裏面・CD盤面全て)のデザインを制作してほしいとのことでした。
私自身も音楽活動を精力的に行なっていた時に自身でデザインをしていたので、その経験を活かせる依頼が来てとても嬉しかったです!
目次
今回の依頼内容
新たにリリースするアルバムのジャケットとCD盤面のデザインを制作したいとのことで依頼を請けたのですが、H様は明確なデザインイメージがあるということだったので、事前に手描きのラフ案をいただきました。
そのラフ案を忠実に再現しつつ、ワンポイントこちらでさらに手を加えて欲しいとのことでした。
一見すると、「自分でデザインする手間もなくて楽そうだな」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はクライアント様からのデザインイメージを忠実に再現するのは、デザインによってはとても大変な作業であることもあります。
依頼内容からの課題
大変だったのは、やはり再現性をどれだけ高めるかというところにありました。
また大きな課題となったのは、再現するだけでなく、こちらでさらにワンポイント手を加えるという点です。
自身で1からデザインするのであれば、自分の作風も多少は出るので、そこから「ワンポイント付け加えて欲しい」と言われると意外とスッと出てくることもあるのですが、今回はイメージを受け取っていてそのクライアント様の作風からこちらでワンポイント手を加えるという依頼なので、その方の作風を崩さず、かといってこちらの主張を出し過ぎずに1つのデザインとして成立させるためにはどうすれば良いか…という点においては悩みました。
また、イメージを受け取っていたのはジャケットの表面だけだったため、ジャケットの裏面やCD盤面にもその作風を踏襲させ統一感を生み出す必要もあります。
CDジャケットデザインのように何点かのデザインを作る必要のあるものには『統一感』は非常に大切な要素となるので、そういった面でも大きな課題の一つとなりました。
解決策とクライアント様からの感想
非公開案件なので完成したデザインはお見せできないのですが、解決策に向けて大事な要素となったのは『細かいヒアリング』と『提案力』でした。
ヒアリングに関してはどのクライアント様にも丁寧かつ細かくは行なっているのでH様に限った話ではないのですが、今回はラフ案を受け取っているだけにH様の方で既に明確なイメージがありました。
そのため、どのようなイメージで作られたのかを聞き、クライアント様だけでなく自身も同じイメージを持ち、そのイメージを共有し合うことでクライアント様の作風に合わせられるよう心掛けました。
提案力については、そのラフ案から私の方でイメージを膨らませ、数点ほど提案したことです。
この提案力に関してはデザイナーとしての力の発揮所といえる部分なのですが、ただクライアント様の要望に応えるだけではデザイン性があまり高くない作品になってしまうことも起こり得ます。
かといって、こちらで勝手に創り上げてしまってもデザイナーの独りよがりな作風になってしまい、クライアント様の要望を反映できない作品にもなってしまいます。
そこで、クライアント様の要望を抑えた作風も提案しつつ、こちらで膨らませたイメージも含めたデザインも提案することで、お互いのイメージを共有し合い、さらにお互いのイメージを擦り合わせることでより良い作品を生み出すことができるようになります。
H様とはこの協力関係をうまく築けたため、ご満足いただける作品を納品することができました。
H様からも、
「J様から提案してもらったデザインとても気に入りました。本当にありがとうございます!インパクトのあるアルバムになりそうです。」
との評価をいただきました!
これまでに制作した作品集はこちら→http://design.seektomorrow.com
この記事へのコメントはありません。