1988年にデビューし、今年で28周年にもなる今も日本だけでなく世界で大活躍しているロックバンド、B’z(ビーズ)。
そのギタリスト、コンポーザーでもあり今やグラミー賞受賞者として世界的にも大注目されている”TAK MATSUMOTO”こと松本孝弘(まつもとたかひろ)さん。
松本さんは、ギタリストとして世界から注目されているだけでなく、コンポーザーやプロデューサーとしても活躍しており、いわば『音楽職人』とも言えるようなアーティストとしてもかなり注目されています。
そんな松本さんは本当に音楽に対してのこだわりが強く、B’zや自身のソロライブにおいて入念な準備を怠らず妥協を許しません。
さらにレコーディング時には1音1音のフレーズというかなり細部にまでこだわりを持っており、自分の中で納得するまで時間をかけて何度も録り直すほどです。
日本一売れているロックバンドとして評価されながらも、応援してくれている多くのファンの期待を裏切らないよう常に最高のクオリティーを目指して日々地道な努力を繰り返している松本孝弘さんは、
これまでに語ったインタビューやドキュメンタリー、ライブMCなどの中で、人生においてとても大切だといえるような名言を数多く残しています。
実際に僕自身もB’zのDVDやテレビを見るだけでなく、ライブにも何度も足を運んで松本さんの言葉を直接聞いて、それを励みに今も生きています。
今回はそんな松本孝弘さんの名言の中から、僕が特に響いた『幸福で理想的な人生を送るために特に大切にしたい言葉』をご紹介したいと思います。
目次
挑戦する前から可能性を捨てない
2008年の10月頃、普段滅多にテレビ出演することのないB’zがNHK総合テレビジョンでの『NHKスペシャル 「メガヒットの秘密 〜20年目のB’z〜」』というドキュメンタリー番組に出演しました。
その番組ではライブのリハーサル風景やレコーディング風景、稲葉浩志さん松本孝弘さん個別のインタビューなど様々な特集がされていたのですが、その中で松本孝弘さんは、レコーディングの話の中でこのように語っていました。
俺たち何でもそうなんだけど、「違うんじゃない」って言うのが一番誤解の元になっちゃうから、まずは「思う通りにやってみればいい」としている。
でもこれは『妥協』とは違うんだよね。
それで得したことが今までいっぱいあるんですよ。
「ウソぉ〜」と思いながらやってみたら、それがヒット曲になったとか。そういうことあるんですよ。なので、まず最初の時点で「これはないな」と跳ねちゃうのはいけないと思う。
挑戦する前から「だめだろう」「これはない」と諦めてしまっては、せっかくの可能性を無駄にしてしまうことと同じになってしまいます。
例えば、上司から海外転勤の話が来たとします。
その場所へ行けば、さらなるキャリアアップの可能性や自分の視野も広がるかもしれないという、またとないチャンスです。
でも、「自分は日本が大好きだし、海外では暮らせないと思うしやめておこう」などと思って転勤の道は断った。
しかし転勤の道を諦めたのは自分の意志だったけどずっとモヤモヤした気持ちが残っていて、「あの時転勤していたらどうなったんだろう…」といつまでも思い悩んでしまう。
挑戦する前から「だめだろう」とか「ないな」と思って可能性を捨ててしまうのはとてももったいない。
仮に最初はそう思ったとしても、そこで切り捨てずにとりあえずやってみたら、当時は想像がつかなかったほど大きな成果をあげることができた。
だから「まずはやってみよう」と思って行動してみることが大事。
そういった可能性を捨てずに「まずは挑戦してみよう」という気持ちを持つことの大切さを教えてくれる名言です。
『守り』の体勢で居続けるのではなく『攻めて変わり続ける』自分へ
2000年12月頃、B’z初のオフィシャルブック『B’z TWELVE』が発行されました。
この初のオフィシャルブックはタレント本などではなく、これまで様々な音楽雑誌に掲載されたインタビューやラジオでの発言だったり、これまで行ってきたライブの中でのMCなどをまとめて語録集にしたような本です。
この本の中では稲葉浩志さん松本孝弘さんそれぞれの名言が多々綴られているのですが、その中で松本さんが語っていた以下の言葉がとても印象に残りました。
月並みないい方になってしまうけれど、”守らない”という姿勢が強くなってきている。
意識して攻めるところに自分を置いておかないと、なんか守りそうなのが嫌で。
最近、特に僕はそういうのを思っているな。何でもいいから吸収して、変わろう変わろうとしている。
B’zは、日本で一番売れているロックバンドとして評価されています。
トップに君臨する者は、常にトップの位置に居続けるためにどうしても『守り』の体勢に入ってしまい、新たな挑戦を試みたりすることをあまりしなくなってしまうという傾向もあります。
しかし松本孝弘さんは、『守り』の体勢でいるのではなく、敢えて自分を『攻め』の体勢をとり、変化し続ける自分でいようとしていると語っていました。
人間は同じ場所・同じ環境に居続けることに安心感を感じてしまいがちです。
「早く今の生活・今の環境から抜け出したい」と思っていても、今までの慣れた環境から離れることに大きな不安や恐怖を感じてしまうことでなかなか行動に踏み切れず、幸せになる道から遠のいた生活を送り続けてしまうこともあります。
しかし、本当に幸せな人生を送るためには、『守り』の体勢でいる以上それが叶うことはありません。
少しでも気を抜けば『守り』の体勢に入ってしまうからこそ、意識して『攻め』の体勢になる。
そして色々なことを吸収して、幸せになるためにも『変化』し続けられる自分になることが大切。
そんなことを教えてくれる言葉です。
何事においてもポジティブな考え方をする
同じくオフィシャルブック『B’z TWELVE』からの出典です。
松本孝弘さんが語っていた言葉の中で、幸せな人生を送るためにとても大切な思考だなと思う印象的な名言がありました。
物事をネガティブに考えていると、どんどん自分から逃げていってしまうと思う。
だから、仕事もそうだし、誰かと会ったりするこの時間をこの人と過ごしている時間を楽しんで、できるだけ意味のある時間にしたいなというふうに考えています。
ポジティブにポジティブにね。
物事をネガティブにばかり捉えてしまうと、幸せになれるはずの道を歩いていてもいつの間にか不幸せな道を歩いてしまうことがあります。
ネガティブな思考によって、自ら『不幸』を引き寄せてしまうのです。
「悪いことを考え始めると、本当にその通りになってしまう」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、これは本当のことだと思います。
それは自分の思考が不幸せな方向になっているために、無意識的ではあっても不幸を引き寄せてしまっているのです。
こう考えると「人間の思い込みって怖いな…。」と思ってしまいますが、
でもこれは逆に言えば「ポジティブに考えれば幸せを引き寄せることができる」とも言えます。
きっと松本さんも、どこかでネガティブな思考に陥って不幸せな方向に歩みそうになっている自分に気づいたことがあったのでしょう。
そうならずに幸せで居続けるためにも、何事もポジティブに考えるようにしているのだと思います。
最後に
日本一売れているロックバンドというだけでなく、グラミー賞まで受賞し常に幸福な生活を送ってきているように思われる松本孝弘さん。
しかし、その裏では多くの苦悩や痛みを経験し、それらを乗り越えてきたんだということが上記の名言から感じられます。
幸せになるためには、挑戦する前から「無理だ」と諦めてはいけない。
「まずはやってみよう」と行動し、弱気になっても『守り』の体勢になるのではなく『攻め』の体勢でいることを意識し、ポジティブに考えて幸せな自分へと変化し続けられるようにする。
松本孝弘さんの名言には、幸福な人生を送り、理想なライフスタイルを実現するために必要な考え方や姿勢が詰まっています。
そして自らそれを実践し続けているからこそ、松本さんやB’zは今もこうして多くのファンから支持され続けているのだと思います。
今の生活や環境から抜け出して本当に幸せな生活を送るには、
松本孝弘さんの名言にあったように自分の思考や行動を見つめ直し、挑戦をし続けてこれまでの自分から『変化』していくことが大切なのですね。
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